【開催報告】2025年度 社会人基礎力協議会 年次大会

2021年度に社会人基礎力に関する産官学の対話の場としてスタートした年次大会は、今年度5回目となり、昨年を上回る137名にご参加登録いただきました。今後とも、産官学の対話を重ねながら、「社会人基礎力」の普及を目指してまいります。ご参加いただきました皆様、誠にありがとうございました。以下に開催結果の概要をご報告します。

2025年度のテーマは 「枠を越えて育成する社会人基礎力」

2025年度は、社会人基礎力の3つの能力/12の能力要素の中から、特に前に踏み出す力に重点を置き、「枠を越えて育成する社会人基礎力」をテーマに掲げました。越境学習や兼業・副業といった、組織や役割の枠を越える活動を通じて、社会で通用する力が培われると私たちは考えております。人生100年時代において、長く活躍し続けるための「社会で通用する力(ポータブルスキル)」とは何か、いま改めてそれを問い直すときに来ているという課題意識から、登壇者と参加者が対話を通じてその本質を共に考える機会となるように企画いたしました。

年次大会プログラム

参加者アンケート結果

参加者向けアンケートによると、本年度の参加動機は基調講演と企業講演へのご興味が高い結果でした。アンケートでは、特に基調講演や企業講演へのコメントが多く寄せられており、人生100年時代に自らのキャリアを切り開いていくこと、ポータブルスキルとしての社会人基礎力への関心の高さが伺えます。満足度も基調講演が最も高い結果でした。後半に「不参加」が増加するのは例年と同様の傾向で、終了時間を昨年の18:50からやや短縮して18:30にしたものの、遅い時間帯であることが影響しているかと思います。見逃された方はアーカイブ配信のご活用もお願いいたします。

<アンケートに寄せられた主なコメント>
●基調講演はとてもリアルかつ「越境」という概念を現実に落とし込んだ例としてとても共感した。中でも、「共通言語」でコミュニケーションを諮ることの重要性を痛感した。そこを根気強く通り抜ける気構えが試されるのだということを。齟齬や衝突を恐れず、その向こうにあるビジョンをしっかりと持たなければ本当に意味のある仕事には辿りつけないのではないだろうか。
●浅野様と森本様の講演は大変参考になった。製薬会社の営業を退職後教育関係の仕事をしていた時に違和感を感じた事。組織の枠を超えて仕事をする事の重要性を改めて痛感した。
●浅野様と森本様の講演時間が短かった。もっとお話を聴きたかった。森本様の社会が大きく変化しているのだから副業は当たり前と言われて考え方が変わった。
●転職を是とするような講演内容は、企業経営者としては「ウーン」な感想を持った。一人一人が社会人基礎力を上げていく必要があるという本来の内容があまり感じられなかった。
●経営者の立場から、どのように人財を結集して人的資本経営をすべきか知りたい。